記事詳細

【室谷克実 新・悪韓論】サムスンの権威主義は不変 2代目は買春疑惑動画流出 3代目は? (1/2ページ)

 民間会社に雇われた警備員数人が国道に走り出たかと思うと、両手を広げて、車両をストップする。横合いから2台の車が出てきて猛スピードで走り去る。その2台が見えなくなると、警備員は引き揚げる。1980年代前半、韓国・中央日報社の前で月に一度は繰り広げられた光景だ。

 2台のうちの1台は密輸入した高級ベンツで、乗っているのはサムスン財閥の創業者と、その義父に当たる元法相。もう1台は警護車だ。

 「大財閥の会長様がお通りになるから仕方がない」と、止められた車の運転手も、乗っていた人々も考えていたのか。

 しかし、ただ1人、猛反発した運転手がいたと、先輩の日本人特派員から聞いたことがある。

 「この野郎ども、この車だけ通せ。東京銀行の支店長様が乗っておられるのだぞ」と叫んだそうだから、お笑いだ。

 中央日報社の論説委員室で、私が「ピカイチ」と思っていた論説委員に言ったことがある。

 「あれはひどい。元法相が同乗しているとは、悪すぎる冗談だ」

 「いや、私もそう思います」と彼は答えた。

 そこへ、小太りの人間が姿を見せた。他の論説委員には見向きもせず、「ピカイチ」の横に来て、補助椅子に座った。

 「この人がサムスンの2代目になれば、サムスンは変わりますよ。サムスン物産本社ビルから中央日報まで(=歩いて2、3分)警護員も秘書も連れず、1人で歩いてくる。この人がトップになったら、サムスン全体が確実に…」と、論説委員は日本語で言った。

 1人で来た小太りの人物とは、サムスン2代目の総帥になる李健煕(イ・ゴンヒ)氏だった。当時は「2代目レース」の下馬評にもなかった。

zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう