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【週末、山へ行こう】山容どっしり「西丹沢有数の存在」 大室山(山梨・神奈川県境=丹沢) (1/2ページ)

 関東周辺の山に登り、丹沢方面の見晴らしがよいと気になる山だ。大山のなだらかな三角形はひときわ目立つが、連なる山並みのなかでどっしりとした三角形の大室山も分かりやすい。西丹沢を代表する山のひとつ、登ってみたいなあ…と、ずっと思っていた。

 山が深く、日帰りで行くにはアプローチに時間がかかるのでなかなか縁がなかったが、冬枯れのある日、ようやく歩くことができた。加入道山(かにゅうどうやま)と合わせてめぐる定番の周回ルートを歩いた。最初に現れる沢沿いの道が分かりにくくててこずり、やや荒れた急な登りに難儀する。思ったよりもきついなあ、でも冷たい空気が心地よい。

 犬越路(いぬこえじ)を過ぎ、さらに標高を上げていくと、進行方向左手に裾野を広げた富士山がきれいに見渡せた。早めにボーナスをもらったみたいで嬉しい。葉を落としたブナの森に明るくさんさんと陽光が降り注ぎ、少し汗ばむくらいだ。

 遠くからよく見える山だから、眺望がいいのではないかと勝手に思い込んでいたけれど、登り切って到着した山頂はブナの木々に覆われていた。手前の登りでたくさん富士山の写真を撮っておいてよかった。でも新緑の時期はみずみずしくてきれいだろうなあ、黄葉したブナの葉がきらきらと輝く秋もきっとすばらしいんだろうなあ…と、ちょっぴり妄想する。いい山はいつ来てもいいのだ。

 加入道山まで足を延ばし、1日たっぷり歩いて、心地よい疲れとともに下山。静かで深くて、いい山だったな。こんど他の山に登って、丹沢方面の山が見えたら、大室山の山容をいとおしく思うに違いない。

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