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【食と健康 ホントの話】新型コロナの感染防ぐ「ラクトフェリン」 試してみたい人は腸溶性サプリで (1/2ページ)

 ラクトフェリンというタンパク質による新型コロナウイルス感染症の予防・治療効果の可能性を、2回に渡って紹介してきた。今回は感染を阻止するメカニズムについて紹介したい。

 新型コロナウイルスや、SARS(重症急性呼吸器症候群)を起こすコロナウイルスは、内臓などの上皮細胞に存在する受容体、アンジオテンシン変換酵素2(ACE2)を介して、標的細胞(受容体をもつ細胞)に結合し、侵入・感染することが分かっている。

 ACE2受容体は体中に存在するが、とくに口や鼻、喉にかけての気道から、肺および腸管の上皮細胞(粘膜細胞)に多く存在する。重症化すなわち肺炎、というのはこのためだ。また、熱はないが味覚障害を発症した、という感染者の報告は多いが、口腔内の受容体から感染し、幸いそれ以上ウイルスが蔓延せず、局所的な症状が現れたと考えられる。

 女子栄養大学副学長で同大学栄養科学研究所所長の香川靖雄教授は、「若い人や健康な人は、口腔内から感染しても無症状の人が多いと考えられます。そのような、感染していても無症状の人が知らずに他の人にウイルスを広めてしまっている可能性があります」と話す。

 ところで、ラクトフェリンはどうやって新型コロナウイルスの侵入・感染を防ぐのだろうか。

 新型コロナウイルスやSARSウイルスは、直接ACE2受容体に結合する前に、細胞表面のヘパラン硫酸プロテオグリカン(HSPG)に結合し、そののちにACE2に結合し、侵入することがわかっている。ラクトフェリンは、このHSPGと、さらにはコロナウイルスそのものに結合することで、抗ウイルス効果を発揮する、ということだ。

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