記事詳細

【zak女の雄叫び】江戸城天守は復活するか (1/2ページ)

 皇居・東御苑の新しい観光スポットをご存じだろうか。9月末に公開が始まった江戸城天守復元模型の展示施設だ。原寸の30分の1の大きさで、高さ約2メートル。金のしゃちほこや飾り金具には3Dプリンターを活用したという。確かに精巧な作りではあるけれど…。建物と合わせて1億円もかかっているそうだけど…。うーん、なんだか、物足りない。

 「天守の周りに御殿や大奥なども配置したジオラマだったら、江戸城の巨大さがもっと引き立ったかもしれないですね」

 そう、それです! 腑に落ちる意見を聞かせてくれたのは、今年7月まで青年コミック誌「ビッグコミック」(小学館)で天守を復活させる「江戸城再建」を連載していた漫画家の黒川清作(せいさく)さん(39)だ。

 江戸城天守は約360年前の「明暦の大火」で焼失した日本史上最大の木造天守だ。同作は黒川さんにとって連載デビュー作。単行本全3巻も刊行された。担当編集者が入社時から温めていた企画だったといい、戦国漫画を得意とし、城に興味を持っていた黒川さんに声がかかった。千葉県館山市出身の黒川さん。地元にある館山城の天守を見て育ったといい「戦国時代の城は日本各地にあるのに、首都・東京にないのはなんでだろうと、皇居に残された台座をみるたびに、不自然な感じがしていた」と語る。

 物語の舞台は202X年の東京。主人公である大手デベロッパーのエース社員が、皇居・東御苑に高さ約60メートルとなる木造天守を再建したいと社内会議で提案する。費用500億円。宮内庁、文化庁、法的規制、国民感情…。困難な課題がいくつも想定されるなか、主人公は熱意と再建の意義を武器に、巨大プロジェクトに挑んでいく物語だ。