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【マンガ探偵局がゆく】もうひとつの「まんが道」 アシスタント第1号によるリメイク作『ハムサラダくん』 (1/2ページ)

 今回はマンガ家志望者たちのバイブルにまつわる調査だ。

 「高校時代に藤子不二雄(A)先生の『まんが道』を読んで、一度はマンガ家を志した者です。ずっと気になっていた謎を解いてもらえますか? 実は小学校時代にも『まんが道』を読んだ記憶があるのです。ただ、覚えている絵柄やストーリーはどこか違うのです。もしかして、あれは別バージョンだったのでしょうか? それとも単なる記憶違いなのでしょうか?」(50歳・元マンガ家志望)

 藤子不二雄(A)の『まんが道』には1970年から72年まで「週刊少年チャンピオン」に『マンガ道』のタイトルで連載された「あすなろ編」と、77年から82年にかけて「週刊少年キング」に連載された「立志編・青雲編」、86年から88年に中央公論社の『藤子不二雄ランド』に全24回掲載された続編「春雷編」、さらに89年から2013年にかけて「ビッグコミックオリジナル増刊」に完結編として発表された『愛…しりそめし頃に…』がある。

 依頼人が小学校時代に読んだとすると「立志編・青雲編」のはずだが、絵柄も内容も違うのなら、読んだのは小学館の小学生向け月刊誌「コロコロコミック」で77年から80年にかけて連載された吉田忠の『藤子不二雄物語 ハムサラダくん』ではないか。

 吉田忠は、藤子・F・不二雄、藤子不二雄(A)が、藤子不二雄名義で合作をしていた時代の藤子スタジオでアシスタント第1号に採用され、独立後はテレビアニメのコミカライズや学習マンガなどを数多く手がけたマンガ家。

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