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【ぴいぷる】作家・門井慶喜「父に付けられた名前が歴史作家への道を運命づけた」 直木賞の受賞から2年、新刊「銀閣の人」上梓 (1/3ページ)

 ■隠された功績伝えたくて…

 直木賞の受賞から2年半。新作の依頼が殺到し、生活は激変した。

 「内面は受賞前とまったく変わっていないのですが」と前置きした上で、「正直、外面(の環境)は大きく変わりましたね」と打ち明けた。

 現在、レギュラーだけで連載小説2本に連載エッセー4本。そこに講演やトークイベントなどの依頼、さらに映像化や舞台化の相談などが不定期に飛び込んでくる。

 「自分が書くべきテーマを仕事に選ぶというスタンスは受賞前と変わっていません」。そう強調するが、締め切りに追われる生活は売れっ子作家にとって宿命で、「もう少し時間の余裕がほしい」と心情を吐露した。

 直木賞受賞後、歴史作家としての地位を着実に築き上げてきた。

 新作「銀閣の人」も銀閣を建てた室町幕府第八代将軍、足利義政が主人公の歴史小説だ。「銀閣建立を通じ、義政が築いた東山文化が、後の日本の文化に与えた影響がどれほど大きかったか…。政治家、文化人として彼が遺した功績は少なくない。それを伝えたかった」と語る。

 群馬県桐生市生まれ。栃木県の宇都宮市で育ち、県立宇都宮東高校へ進学する。

 慶喜は本名だ。江戸幕府第十五代征夷大将軍、徳川慶喜と同じこの名に対し、「もの心付いた頃から意識せざるを得なかった。小さい頃は嫌でしようがなかった」と打ち明け、こう続けた。

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