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【季節の変わり目 心身の不調防衛術】日照時間の短縮で9月は「うつ病」増 「上手にサボる」のも時には必要 (1/2ページ)

 今年はコロナ禍の環境の激変に加え、酷暑や台風などの自然環境の大きな影響もあって、体調を崩しやすいことを前回紹介した。過酷な環境は強いストレスとなって自律神経のバランスを崩し、さまざまな症状を引き起こす。

 「自律神経のバランスが崩れた状態が続くと、脳にも悪影響を及ぼします。脳が産生するホルモンバランスも崩れ、うつ病の引き金になることがあるのです」

 こう話すのは、杏林大学名誉教授の古賀良彦医師。精神科医として、うつ病の診断・治療を数多く行ってきた。

 たとえば、こんな症例がある。最初は、頭痛、めまい、耳鳴りといった自律神経の乱れによる症状で始まり、それが徐々にひどくなっていく。医療機関を受診して、CTやMRIといった画像検査で脳などの状態を調べても、「異常なし」。

 「脳に異常は見られないので、症状を和らげる薬を出しておきますね」と医師からいわれ、ほっとしたのもつかの間、薬を飲んでも症状は一向に良くならない…。仕事にも集中できず、些細なミスを同僚から指摘され、夜の寝つきも悪くなってしまう。ウトウトしたのもつかの間、深夜2時頃に目覚めて朝まで眠れない。このような状態が続くときに、うつ病が潜んでいることがあるのだ。

 「自律神経の乱れた症状に加えて、寝つきが悪いなどの睡眠障害が伴う場合、『仮面うつ病』の可能性が高いのです」

 うつ病は、気分の落ち込み、不安、悲観、集中力の欠如、罪悪感など、気分的な症状が強く表れ、不眠や食欲不振などの身体的な症状へつながっていく。

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