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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】歯周病とコロナの関係を疫学的に研究 新潟大学医歯学総合病院予防歯科診療室長・小川祐司さん (1/2ページ)

 新潟大学医歯学総合病院(新潟市中央区)は、827の病床を持つ県下最大クラスの医療拠点。ここの予防歯科診療室長で、新潟大学医歯学系歯学系列教授を務める小川祐司歯科医師は、「口と全身」の関連を疫学の視点から追求する研究者であり臨床家だ。

 大学時代に所属した野球部の顧問が口腔衛生学の教授だったことから、予防歯科の領域に興味を持ってこの道に進んだ。

 疫学調査の分野では、新潟市内に住む600人の高齢者を対象にしたコホート研究「新潟高齢者スタディー」に取り組んだ。運動や食事、生活習慣が口腔衛生とどう関り、それが全身の健康状態にどのように影響しているのかを詳細に検討した小川教授。口の健康状態と全身の健康状態が相関することや、高齢者の健康状態を支えるのは「歯の本数」もさることながら「咀嚼(そしゃく)機能」がきわめて重要な役割を担っていることなどを証明する調査をけん引してきた。

 そうした疫学研究の一方で、大学病院では予防歯科診療科長として、オーラルケアの重要性、中でも「口臭」を巡る診断と治療に力を入れている。

 「ガスクロマトグラフィーという専用の機械で調べると、口臭に悩む人の8割は原因物質が見つかるが、残る2割は器質的な問題はない。周囲の対応から“自分の口が臭っている”と思い込んで悩んでいるのです」

 こうした場合は、カウンセリングを重ねて精神的な悩みの解消に努めるなど、一般的な歯科医師とは趣の異なる診療にも対応。もちろん原因物質がある場合は、専門的な治療や指導で口臭の原因物質除去に取り組む。

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