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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】変形性関節症など“足首より先”の専門家 帝京大学医学部附属溝口病院・整形外科教授、安井哲郎さん (2/2ページ)

 特に高齢者にとって足の問題は深刻だ。

 「若い頃に捻挫を繰り返した人などは、年と共に関節が変形する危険性が高まる。関節にぐらつきがあるから捻挫をするのだが、若いうちはバランス感覚で補うことができる。しかし、高齢になると蝶番(ちょうつがい)が壊れるように関節が破損してしまう。結果として行動範囲は大幅に狭まることになるのです」

 温かな笑顔と丁寧な語り口に、「困っている人の役に立ちたい」と思うやさしさがにじみ出る。

 「入院した時は歩けなかった患者さんが、手術を終えて、自分で歩いて帰っていく姿を見ると、やっぱりうれしくなりますね」

 関節だけでなく、扁平(へんぺい)足や外反母趾など、足に起きるあらゆる痛みと変形に、高度な知識と技術で対応する。足に不安が生じたときに心強い良医だ。 (長田昭二)

 ■安井哲郎(やすい・てつろう) 1974年、兵庫県宝塚市生まれ。99年、東京大学医学部卒業。2010年、同大学院修了。同大医学部附属病院、東京都立駒込病院、同府中病院等に勤務。11年、スイス・バーゼル大学病院に留学。15年から帝京大学医学部附属溝口病院整形外科勤務。20年から同教授。日本整形外科学会専門医、日本リウマチ学会指導医、東大医学部非常勤講師。医学博士。趣味はロードバイク(ヒルクライム)。

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