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【週末、山へ行こう】9月に入れば…金茶色の草原が広がる 尾瀬ケ原(尾瀬) (1/2ページ)

 夏が来れば思い出す、はるかな尾瀬、遠い空。唱歌「夏の思い出」の一節だ。登山が趣味でなくても「尾瀬」という地名は多くの人が知っていて、行ってみたいと思う場所のひとつだろう。

 尾瀬は群馬、福島、新潟の3県にまたがる日本最大級の湿原地帯。日本百名山のひとつである至仏(しぶつ)山、燧ケ岳(ひうちがたけ)をはじめとする山々に囲まれた湿原は、西側の尾瀬ケ原と東側の尾瀬沼に分かれている。

 尾瀬ケ原は東西6キロ、南北2キロにもおよぶ湿原で、標高は約1400メートル。貴重な湿原植物の宝庫でもある。「夏の思い出」にも歌われているミズバショウの花が見られるのは初夏、尾瀬の雪解け直後の時期だ。残雪の山々と真っ白いミズバショウが美しい。その後も夏から秋の初めにかけてさまざまな花が湿原を彩る。

 鳩待(はとまち)峠から入山し、尾瀬ケ原の入り口である山の鼻にたどり着くと、広々とした湿原と、その先にそびえる燧ケ岳の堂々とした姿が目に飛び込んでくる。まさに「はるかな尾瀬、遠い空」。歌の通りの景色が広がっている。尾瀬ケ原の中は木道がしつらえられている。燧ケ岳に向かって木道をどんどん進んでいき、ふと振り返ると背後にもたおやかな姿の大きな山、至仏山がそびえている。どちらを眺めても広がりのあるすばらしい景色。

 夜行バス利用で日帰りで歩くことができるが、尾瀬ケ原の中の山小屋での1泊をおすすめしたい。夕焼けや星空、早朝の散策。静かな山の一夜が心に染み渡ることだろう。

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