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【雇用延長時代を生きる健康術】歯周病がアルツハイマーのリスク高める 歯周病菌が血流に乗って全身へ、脳にも炎症 (2/2ページ)

 「歯周病を防ぐには、健康診断のように定期的な予防歯科で、口の中の状態を把握することが大切です。しかし、日本では予防歯科が定着していません。予防歯科の重要性をより多くの人に、認識してほしいと思っています」

 予防歯科では、虫歯などの口の中の異常がない段階で歯科を受診し、歯や歯茎の状態、歯垢の除去や正しい歯磨きの指導などプロフェッショナルケアを受ける。自分ではきちんと歯磨きをしているつもりでも、知らぬ間に歯垢がたまっていることがあり、歯周病の原因となってしまう。それを防ぐのが予防歯科だ。しかし、虫歯などで歯科を受診する高齢者は5割に満たず、予防歯科も浸透していないのが現状だ。

 「全ての歯が健康で、バランスのよい噛み合わせが維持できれば全身の健康に役立ち、病気予防に役立ちます。口の中の状態が悪いと寝た切りにもつながりかねません」

 認知症やメタボリックシンドロームが重症化すると、寝たきりになりかねない。それを防ぐための一助となる歯の健康だが、すでに歯周病や抜歯で、歯の状態が悪い人もいるだろう。80歳で20本の維持を達成できなくても諦めるのはまだ早い。

 「寝たきりの人に入れ歯を入れて、しっかり噛めるように治療すると、自分で食事ができるようになるなど、回復することが報告されています。すでに口の中の状態が悪い人も、それを治すことで健康に役立つのです。放置しないようにしましょう」と宮本氏はアドバイスする。

 雇用延長時代を生き抜くためには、歯の健康維持もお忘れなく。(安達純子)

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