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【夏も危険!心臓血管病対策】夏の暑さが誘発する「心筋梗塞」 心不全、糖尿病…水分の過剰摂取にも要注意! (1/2ページ)

★(3)心筋梗塞

 連載の1回目でも書いたが、心臓病というと「冬の病気」というイメージが付きまとう。なかでも今回のテーマである「心筋梗塞」となると、寒さなくして成り立たないようなイメージすら漂うが、そればかりではない。夏でも、どんなに暑くても、条件が重なれば心筋梗塞は起きるし、「暑さ」が病気を誘発する危険性さえあるのだ。

 心筋梗塞とは、心臓の血管(冠動脈)が詰まって血流が途絶えて、その部分の心臓の筋肉(心筋)が壊死(えし)してしまう病気である。

 その前段階として「動脈硬化」が存在する。塩分や脂質の摂り過ぎなどで血管が劣化し、そこにコレステロールなどの血中成分が蓄積してプラークと呼ばれる塊が付着していく。このプラークが次第に大きくなって血液の流れを狭めていく。

 血流が狭まって起きるのが「狭心症」で、完全に詰まってしまうと「心筋梗塞」となる。

 実際、心筋梗塞に寒さが関係することはよくあり、特に気温が10度以下になった日に多く起こるという報告もある。

 一方で、気温が高い夏にも心筋梗塞になるのはなぜか、大森赤十字病院(東京都大田区)心臓血管外科部長の田鎖治(たぐさり・おさむ)医師はこう説明する。

 「夏の心筋梗塞には2つの特徴があります。ひとつは発作が夜に多いことです。これには日照時間が関係していて、日照時間が関係するビタミンDが関係しているのではないかと現在、研究が進められています。2つ目は動脈硬化があまりないような人にも起こることがあるということです。これは脱水によって血液の粘性が高まり血栓ができやすくなることが原因と思われます」

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