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【雇用延長時代を生きる健康術】近年急増!進化する大人の「歯科矯正」 見た目のみならず…健康を左右する「噛み合わせ」 (1/2ページ)

 よく噛んで食べていると脳が活性化しやすい。そのためには、歯並びが重要になる。

 「近年、中年期以降の方で噛み合わせを気にする方が増えてきたと感じます。年齢と共に徐々に歯がズレることがありますが、お子さんの歯の矯正を機にご自身も一緒に治す方がいるのです」

 こう話すのは、東京医科歯科大学顎顔面矯正学分野の宮本順助教。森山啓司教授の下で、国立精神・神経医療研究センター・神経研究所の本田学研究部長らと共同研究し、今年6月、物を噛む機能と脳の活動領域についての新たな研究論文を発表するなど、最先端の研究にも力を注ぐ。

 「加齢とともに歯茎が弱くなり、歯周病も伴って歯が少しズレることはあります。最初は小さなズレですが、噛み合わせによって徐々にズレが大きくなって歯がねじれ、隙間が開くようなことが起こります。それを気にする患者さんが増えているのです」

 歯と歯の間に隙間が生じると、見た目のみならず発音などの口腔機能に支障をきたす。さらに歯周病が悪化し、歯茎の炎症と歯茎の中の骨が歯周病菌で溶けてしまうと抜歯につながり、身体状態にも悪影響を及ぼす。厚労省の2017年「国民健康・栄養調査」によれば、年齢が高くなるにつれ、20本以上の歯を保有している人は減り、「何でも噛んで食べることができる」割合も下がる。

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