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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】脳疾患後や精神性の「口腔機能低下」をリハビリ治療! 大阪歯科大学附属病院口腔リハビリテーション科教授・糸田昌隆さん (1/2ページ)

★大阪歯科大学附属病院口腔リハビリテーション科教授・糸田昌隆さん(55)

 「リハビリテーション」というと、病気やけがなどでダメージを負った脳や運動器の機能回復を目的とした訓練を思い浮かべるが、「口腔機能」にもリハビリがあることをご存じだろうか。

 脳卒中や精神的なストレスが原因で口腔嚥下(えんげ)機能が低下してしまった人の機能回復を目指す「口腔リハビリテーション」がそれだ。

 大阪歯科大学に2017年に新設された口腔保健学部の教授を務める糸田昌隆歯科医師は、この口腔リハ領域における日本の第一人者として知られる。週4回、大阪・天満橋駅前にある大阪歯科大附属病院で診療に当たっている。

 「最初は“小児の噛み合わせ”を勉強するつもりだったのですが、たまたま大学から派遣されたリハビリ病院で、口腔リハの重要性を目の当たりにしたんです。こりゃ、片手間じゃできない仕事だって」

 当時、日本にはこの領域の専門家がいなかったため理論の構築も手探りだった。

 「歯科だけでなく医科の先生、あるいは理学療法士や介護スタッフの協力を仰ぎ、議論を重ねながら、どうすれば病気になる前の“元の状態”に近づけられるのか-を考えていく毎日でした」

 そんな苦労が体系化され、臨床上の対応がほぼ完成した。いまは脳疾患後のリハビリだけでなく、精神的なストレスに由来する口腔機能障害の治療にも力を入れている。

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