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【松浦達也 肉道場入門!】下町・曳舟で出会った「湖南料理」の名店 「飲茶料理 飛輝」 (1/2ページ)

★絶品必食編

 飲食店を巡っていると、たまに大当たりを引くことがある。しかも実は、もう結構長いこと営業していたりして、そのたびに気づかぬ不明を恥じたりもするのだが、つい先日、下町・曳舟(ひきふね)で飛び込んだ中華料理店で年に一度あるかないかという、大当たりを引いた。

 店名は「飲茶料理 飛輝(フェーフェー)」(東京都墨田区)。チャーハンなど日本人の舌に合わせた“日式”のメニューも充実していて、一見すると、いわゆる大衆中華の店にも見える。

 だがこの店は、単なる大衆中華や町中華とは一味違う。店主夫妻は、およそ20年前に来日し、15年前に中華料理店をオープン、10年前にはいまの場所に店を移した。

 メニューだけでは見過ごしてしまいそうになるが、チャーハンの具のチャーシューから、ほのかに八角が香るあたりは、源流ならではのスパイス使いが感じられる。

 店主の出身地方は、最近盛り上がりを見せる中華シーンのなかでもとりわけ熱い中国湖南省。湖南料理と言えば四川をもしのぐ、「激辛」で知られるが、湖南の料理にはもうひとつ特徴がある。

 「燻製」である。湖南料理は腸詰や肉などを燻製にして保存する文化がある。腸詰というと、中華料理店でも仕入れる店が多いが、この店では自家製の腸詰を仕込んでいる。

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