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【雇用延長時代を生きる健康術】早期発見・早期治療へ…がん検診「見落とし」を防ぐための施設選び (2/2ページ)

 一方、がん検診の施設では、CT画像検査やPET(ポジトロン断層法)検査など、先の5項目以外のさまざまな検査方法を導入しているところもある。たくさんのオプションがあった方が、いろいろながんが見つかると考えがちだが、決してそうではないという。

 「5項目のがん検診は、早期発見・早期治療につながることで集団の死亡率が下がる科学的根拠(エビデンス)があります。他のがん検診については、まだ科学的な証明がなされていないのです。がん検診を活用するときには、5項目に力を入れている施設かどうかが、重要です」

 職場では、労働安全衛生法で定める健康診断や特定健診と合わせて、5項目のがん検診を導入しているところもあり、職場で指定されている場合、受診者が施設を選ぶのは難しい。また、自身でがん検診を選ぶときに、ホームページを見ても専門性の高さなどはわかりにくい。

 「ホームページでは、どのような医師が検査を担当しているか、専門資格などを見ると同時に、受診者数やがんの発見率をチェックしましょう。がんの発見率が記載されていないときには、直接電話で聞いてみてください。がん発見率が即答できるような施設が、ひとつの目安になります」

 中山医師はそうアドバイスする。(安達純子)

 ■厚労省推奨のがん検診

 □胃がん検診…50歳以上が対象。2年に1回。問診、胃部X線検査または胃内視鏡検査

 □肺がん検診…40歳以上が対象。年に1回。問診、胸部X線検査、場合により痰を採取する喀痰細胞診を実施(胸部CT検査は、要精密検査と判定されたときに行われる)

 □大腸がん検診…40歳以上が対象。年1回。問診、便潜血検査(大腸内視鏡検査は、要精密検査と判定されたときに行われる)

 □乳がん検診…40歳以上が対象。2年に1回。問診、乳房X線検査(マンモグラフィ)

 □子宮頸がん検診…20歳以上が対象。2年に1回。問診、膣鏡を膣内に挿入する視診、子宮頸部の細胞診

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