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【食と健康 ホントの話】定年後は男性も注意!「便秘」が死の引き金に いきむと血圧急上昇 (1/2ページ)

 便秘は女性に多いと考えられてきたが、定年世代を過ぎると、そうとも言えなくなってくる。

 2016年度国民生活基礎調査によると、便秘の自覚症状のある人は2~5%程度で、男性は2・5%、女性は4・6%。加齢により有病率は増加するが、60歳を超えると男性の比率が増加し、80歳以上では男女比がほぼ1:1となる。

 横浜市立大学大学院医学研究科肝胆膵消化器病学教室(横浜市金沢区)の主任教授で、『慢性便秘症診療ガイドライン2017』の作成委員を務めた中島淳教授が警鐘を鳴らす。

 「便秘は命を落とす病気であり、なおかついろいろな病気になりやすいので、放置しないでほしい」

 50歳を過ぎれば誰でも動脈硬化が進んでくるが、そんなに健康に問題のない人でも、トイレでいきむと血圧が急上昇し、心疾患や脳卒中を引き起こしたり、あるいはその後に迷走神経反射で血圧がストンと下がって失神したりすることがある。トイレからの救急搬送で最も多いのが、排便時のいきみによって引き起こされた症状による。トイレでいきまなければ出ないような便が続く場合は、慢性便秘という立派な病気だ。

 便秘によるトイレでのいきみは、くも膜下出血のリスクを上げることは有名だが、他にもパーキンソン病になりやすくなったり、呼吸器疾患者の低酸素を引き起こしてしまうことなどもわかってきている。

 自分が便秘かどうかは、排便の回数ではなく、腹痛や腹部膨満感、残便感などがあるかどうかがポイントとなる。中島教授によると「迅速かつ完全な排便」ができるようになるためには、便の硬さや形状が大事だという。理想的なのは、熟したバナナの柔らかさと形だ。

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