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【松浦達也 肉道場入門!】1個80円肉餃子の潔さ! 東京・板橋「MIKIYA GYOZA STAND」 (1/2ページ)

★絶品必食編

 餃子は手軽なふりをしているが、悩ましく、はかない食べ物だ。様々な食感の皮、肉々しい餡(あん)と野菜多めの餡にはそれぞれの旨さがある。しかし何種類も餡を仕込むのは面倒だ。

 乱暴に結論を出すならば「餃子は専門店で食え(もしくは買え)」となる。そしていま訪れたい餃子専門店が東京・板橋にある。

 一昨年開店した「MIKIYA GYOZA STAND」。以前、この地にあった大衆中華の「三木家」が代替わりし、餃子スタンドという形で再出発した。

 この店の品書きに「肉餃子」がある。

 1個80円というこの肉餃子が憎らしいほど潔い。豚肉以外の餡の材料は、薬味役のネギとショウガ、あとは調味料のみ。カリッと男性的な焼き目に、つるんと艶めかしい食感の皮が実に楽しい。その皮の中には肉塊と味紛わんばかりの肉餡が詰められている。ブリンッと強い食感の肉餡に、奇をてらうことのない王道を行く味つけ。

 まさしく「肉餃子」の名にふさわしい仕上がり。清涼感のプラスされた「大葉と肉の餃子」も同価格で提供されている。

 ひたすら肉肉しく行くか、異なる味わいに手を伸ばすかも悩ましい。数量限定ながら、九州産の鹿のロースとスネ肉を煮込んだ“鹿肉ラグー餡”入りの「鹿肉のラグー餃子」は赤ワインとの相性も抜群。選択にまつわる悩みはますます深くなる。

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