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【BOOK】何気ない“日常の一瞬”を大切に、今日を生きてほしい 三崎亜記さん「作りかけの明日」 (1/3ページ)

 今日が終われば必ず明日がくる。疑いもなく、そう信じ切って毎日を過ごしている多くの人たちに捧げられる、戦慄の1冊だ。終末に向けてのカウントダウンは、もう始まっているのかもしれない。SFか、近未来か、ミステリーなのか。

 文・たからしげる

 --この作品が生まれたのは

 「同じ版元から出した『刻まれない明日』の、10年前の世界を描いています。前著で10年前の事件として語られている事件の真相が、今回は明らかになります。この作品単体でも楽しめる内容になっていますし、続けて『刻まれない明日』を読んでいただくと、さらにこの作品の味わいが増すと思います」

 --物語に「思念」という要素が取り入れられていますが

 「私たちは日々、何かしらを考えて生きています。ボーっとしている時であっても、何らかの思念が頭の中に渦巻いています。その、役立つことのなかった膨大な思念は、どこに消えてしまうのか…。それは、目には見えないけれど、ときに強いエネルギーとなって人や社会を動かすのではないか。そのエネルギーが人から抽出され、利用できるようになったら、と考えました」

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