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【生涯現役脳をめざせ!】血管の弾力性を奪う「高血圧」 心筋梗塞や脳卒中などさまざまな疾患に影響 (1/2ページ)

★(1)ゲスト 竹村洋典・東京医科歯科大学教授(総合診療科教授)

 臓器が栄養や酸素を得る唯一の道である血管。高血圧によって血管が障害されると脳は大きなダメージを受けるため認知症の点からも高血圧予防は重要だ。米国の厚労省にあたるNIH(アメリカ国立衛生研究所)が作成した「認知症予防の8か条」にも「高血圧の予防」はハッキリ明記されている。

 朝田 まず高血圧の定義からお願いします。

 竹村 いろいろな基準や個人差がありますが、一般に収縮血圧(上)が140、拡張血圧(下)が90以上が高血圧とされています。高血圧は認知症をはじめさまざまな疾患に影響していることから、この基準が年々きつくなっているのは間違いありません。

 朝田 日本人の死亡原因2位は心筋梗塞や狭心症などの心疾患、3位は脳卒中などの脳血管疾患です。高血圧はこれらの虚血性疾患(虚血=血液の供給不足によって臓器に十分血がいきわたっていない状態)とどのように関係しているのでしょうか。

 竹村 血管の内側にコレステロールなどのプラーク(ゴミ)がたまって付着すると血管が細くなり、血流が悪くなります。そこを無理やり通そうと血圧が上がると、今度はその圧力に耐えようと血管の緊張が高まり、弾力性がなくなって血管壁がプチっと裂けたりします。するとそこに補修のために血小板などがくっついて塊になってますます流れが悪くなり、心臓や脳に酸素や栄養が行かなくなります。