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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「春」》変わる新春の過ごし方 (1/2ページ)

 年末年始はハワイ好きの両親に便乗し、ハワイで過ごした。分厚いコートを脱ぎ、ホノルル空港から降り立つと、この上ない解放感に包まれる。街にはクリスマスツリーがまだ置かれ、温かな南国な空気に、なんとなくちぐはぐな気もする。

 日本との時差は19時間あり、NHKの紅白歌合戦も30日の深夜にホテルのテレビで見ることができる。「ハワイまで来て何をしているんだろう」と思わなくもないが、ついつい見てしまう。

 年越しの瞬間は、ホテルの屋上のプールサイドで。あちこちで花火が打ち上げられ、仮装した人たちが口々に言い合う。「ハッピーニューイヤー!」。

 思えば、わが家の正月の過ごし方もずいぶん変わったものだ。

 子供のころは、近所の神社に初詣をするために夜更かしをすることがひそかな楽しみだった。それでも、元日の朝に寝坊すると、「正月ぐらいきちんとしなさい」と怒られた。食卓に並んだおせちとお雑煮を前に、「明けましておめでとうございます」と一礼すると、何となく厳粛な気持ちになった。

 だが、いつごろからか、その習慣はなくなった。東京で就職した兄が帰省しなくなり、私も年末年始に宿直が入ることが多くなり、両親はハワイにはまった。ほんの少し寂しい気もするが、仕方がないことだ。

 ハワイから帰国した翌日、母がお雑煮を作ってくれた。それと、近所のスーパーで買ってきただて巻きとかまぼこ、紅白の大根なますだけの簡単なおせちも。餅と根菜が入ったシンプルなすまし汁のお雑煮をすすると、「日本に帰ってきたんだな」とほっとする。