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【どこまで分かる その検査】歯の破折の原因、グラフや図で解析 咬み合わせ検査「Tスキャン」 (1/2ページ)

 歯の咬(か)み合わせとは、歯並びのことではなく、歯を咬み合わせたときに加わる力のバランスのことをいう。咬み合わせが悪いと「歯の破折(はせつ」の原因になる。

 その咬み合わせの状態を詳細に測定できるのが「Tスキャン」(最新機種はTスキャンIII)という機器だ。従来の咬み合わせ検査と何が違うのか。5年前から導入している山中歯科(東京都練馬区)の山中大輔院長が説明する。

 「通常は『咬合(こうごう)紙』と呼ばれるフィルムを咬んでもらい、付いた痕(あと)を目視で上下の歯の当たりの強さと場所を確認しますが、瞬間的な場所しか分からず、咬み合わせる力も判断できません。他にも咬み合わせる力を測定する機器がありますが、上下の歯を接触させた状態で左右にずらしたときの接触状態を検査できるのはTスキャンだけです」

 具体的には、患者の歯列に合わせた、U字型をした厚さ0・1ミリほどのセンサーシートをゆっくりと咬んでもらう。すると咬む前から、しっかり咬み込むまでの上下の歯の接触の位置と強さ、時間のデータがパソコンの解析ソフト上に表示され、記録される。

 これまで目で見ることのできなかった咬み合わせの一部始終が、グラフや図となって動画のように経時的に観察できるのだ。咬む力の中心が、咬んでいる間にどう変動するかも表示される。検査時間は、歯科医師からの結果説明を含め30分ほど。結果をプリントアウトしてもらうことも可能という。

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