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【冬の突然死予防】寒暖差が大敵の「心筋梗塞、脳卒中、大動脈疾患」 血圧管理と温度差減らす工夫で防げ (1/2ページ)

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 大掃除の途中で、暖かい室内から急に屋外に出るなど、寒暖差にさらされることが多い時期だ。この寒暖差で突然死につながりやすいのが、心筋梗塞、脳卒中、大動脈疾患である。

 心筋梗塞は、心臓の要となる血管の冠動脈が詰まって血流が滞り、心筋が壊死してしまう。脳卒中は、脳の血管が詰まる脳梗塞、脳の血管が破れる脳出血、脳の動脈にあるコブが破れるくも膜下出血の総称だ。大動脈疾患は、心臓から全身に血液を送り出す太い血管の大動脈に生じたコブが破れる大動脈瘤(りゅう)破裂や、大動脈の血管壁が破れて血液が流れ込む大動脈解離が代表格。これらの怖い病気に関わるのが、高血圧の人に起こりやすい“寒暖差による血圧変動”である。

 「高血圧の人で危険な血圧変動を起こしやすいのは、動脈硬化の進行が要因になります。大動脈の動脈硬化が進んでいると、心臓の動きに連動して血圧の乱高下を起こしやすいのです。その目安のひとつが、上の血圧(収縮期血圧)と下の血圧(拡張期血圧)の値の差が大きいことにあります」

 こう説明する東京都健康長寿医療センター顧問の桑島巖医師は、長年、高血圧の診断と治療を行っている。

 家庭血圧測定では、135/85(単位mmHg)以上が高血圧だが、上の血圧が150、下の血圧が70といったような差が生じていると、大動脈の動脈硬化が進んでいる可能性が高い。上の血圧は心臓のポンプの働きに関係するが、下の血圧は大動脈にたまった血液が押し出されることに関係するからだ。

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