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【日本の元気 山根一眞】“情報道具”の歴史を物語る秘蔵品公開 「科学者たちの秘蔵コレクション展」開催中 (1/2ページ)

 福井県年縞博物館(福井県若狭町)が開館してやがて3カ月。12月7日、全国からの来館者が2万人を突破し、特別館長という立場上、胸をなで下ろしている。

 その年縞博物館が、隣接する若狭三方縄文博物館と共同で、研究者たちの仕事を身近に感じてもらう目的の館外企画展「科学者たちの秘蔵コレクション展」を開催中だ(来年1月28日まで若狭町歴史文化館)。企画担当の年縞博物館の長屋憲慶学芸員は、「子供たちが科学者の仕事を秘蔵品を通じて知り、科学に興味をもってもらえれば」と語っている。私は科学者ではないが「文系科学者(?)」として秘蔵品を出すよう依頼されたので、ごっそり用意した(私のみ突出した出展数になってしまったが)。

 内容は、約50年間にわたって仕事を支えてきてくれた「情報道具」の数々だ。私の仕事は「記録し原稿化する」ことなので、紙時代のノート類と万年筆、カメラ、録音機、ワープロとコンピューターの4分野に絞った。

 「紙時代」では中学時代に熱中した地質・古生物のフィールドノート、40年前に書いた初期のノンフィクションの分厚い手書き原稿とイタリア製OMASの万年筆。「カメラ」は愛用したニコンFモータードライブなどなど。「録音機」は45年前、20代の時の南米8カ国取材に使った初期のSONYのステレオカセット録音機など。「ワープロとコンピューター」では長年執筆を支えてくれたシャープのB5判ノートワープロ、世界初のノートパソコン、アップルのパワーブック100も。

 情報道具の歴史を物語る希少品も多々保有しているので、その蒐集品も出展。手のひらに載る超小型フィルムカメラの数々は、冷戦時代の諜報活動に使われたものだ。諜報戦の道具である超小型テープレコーダーもかなり集めた。磁気テープ記録以前の極細の金属線に磁気録音するワイヤーレコーダーのスパイ仕様キットも初公開。

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