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【松浦達也 肉道場入門!】カルビ焼肉のうまさの柱は“スジ” 東京二子玉川「まんぷく」 (1/2ページ)

★絶品必食編 

 「焼肉」という食べ物をざっくりくくるのは難しい。庶民からセレブまでが楽しめて、一人メシから接待まで使われるシーンもさまざまだからだ。

 先日、東京・勝どきでの創業から70年という焼肉店「まんぷく」が東京・二子玉川に店を出した。同店の名物と言えば、「ねぎタン塩」だ。

 「まんぷく」のねぎタン塩は他の店のものとは明らかに一線を画す。どこまでも細かく切られたねぎは、タンの上に雪のように敷き詰められ、肉のなまめかしい食感を邪魔することなく、力強い味わいをその辛味でしゃっきりと食べ進めさせる。

 少々意外だったのは、二子玉川という街にあって、コショウの味わいも力強かったこと。聞けば「焼肉の初心に帰って、コショウを効かせた味を狙った」のだとか。

 セレブの代名詞のような街で、「焼肉」を忘れない心意気に好感度が急上昇! しかもその哲学は、タレ焼肉にも反映されている。

 先のねぎタン塩なども含まれる5000円の「まんぷくコース」で塩焼肉の後に供される、カルビ、ロース、ハラミというタレ焼肉界の“御三家”。その味つけのベースとなるタレも、にんにくを効かせた仕上げとなっている。

 決して下品にはならず、ぎりぎりの線で攻め込むというさじ加減。近年の高級志向の焼肉店では、ともすると品の良さばかりが際立つケースも散見されるが、ここには根源的な焼肉の旨さがある。

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