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【止まらない咳・治らない風邪】慢性閉塞性肺疾患の重症化「ACO」防ぐには? 1週間以上続く風邪に要注意 (1/2ページ)

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 風邪を引き金とした長引く咳(せき)には、ぜんそくや慢性閉塞性肺疾患(COPD)など、別の病気が潜んで悪化する可能性があることを前回までに紹介した。風邪の長引く咳を侮ってはいけない。マスクや手洗い、うがい、さらにはインフルエンザのワクチン接種など予防に励むことがなにより。それでも、咳や痰(たん)が生じるようなり、「うつったかな?」と思う段階で、自宅近くの医療機関を受診した方が良い。

 「咳を甘く見てはいけません。咳の原因は肺や気管支以外にも、逆流性食道炎など別の臓器の病気によることもあります。咳はいわば体のSOSのサインともいえるのです。原因を調べて健康管理に役立てましょう」

 こう話すのは、日本医科大学呼吸ケアクリニック(東京都千代田区)の木田厚瑞所長。COPDやぜんそくなどの呼吸器疾患の診断・治療を数多く行っている。

 COPDは、肺の組織が壊れ、気管支の炎症や空気の通りが悪くなり、階段を上ったときなどの息切れ、呼吸困難、咳や痰の症状を特徴とする。早期段階では息切れ程度で、健康診断のエックス線検査でも肺の異常は見られない。この状態で風邪をひいて気管支の炎症が強くなると、咳や痰の症状が激しくなる。それを機に、気管支の炎症と閉塞が伴うぜんそくを合併することもあるからご用心。

 「近年、COPDとぜんそくが合併して重症化する『ACO(エイコ)』が世界的に注目されています。また、風邪を引き金に、COPDと気管支拡張症との合併にも注意が必要です」

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