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銀歯の詰め物「アマルガム」の経年劣化に要注意! 50~60代から相談増加中

 高崎市にある丸橋全人歯科は、かみ合わせ矯正をはじめとする歯科診療に定評のある歯科医院だ。同院にはここ数年、虫歯治療で銀歯の詰め物として使われていた「アマルガム」の除去に関する相談が増加しているという。

 「とくに50~60代の方からの相談が多いです。昔の治療で使われたアマルガムが経年劣化して、腐食してきているのです」

 同院の辻本仁志医師はこう話す。

 アマルガムは歯科治療で長年にわたって一般的に使われていたが、水銀やスズが含まれることから環境に配慮すべきとの気運が高まり、約30年前から使われなくなっていった。「1980年代から毒性に関する研究も進められていたのですが、便利な素材なので、しばらく使い続けた歯科医師もいたと思います」

 劣化していなければ除去する必要はないのだが、30年以上経過していると黒く変色したり、腐食して歯が割れることもあるという。

 「現在はメタルフリーのセラミックなどが用いられています。アマルガムが腐食して歯から溶け出すと金属アレルギーを引き起こすこともあるので注意が必要です」と辻本医師。実際に皮膚に湿疹などの症状が出て皮膚科を受診した患者が病院から紹介され、相談に訪れたこともあった。

 「かみ合わせが狂ってしまい、頭痛や肩こり、イライラなどの症状が出る恐れもあります。かみ合わせをしっかりと安定させるためにも、現在の状態を医師にチェックしてもらうように心がけてください」と呼び掛ける。心当たりのある人は要注意だ。