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【日本の元気】「はやぶさ2」ドイツ版プロモーションビデオに喝采! 2分半の映像につまった熱い思い (1/2ページ)

 小惑星探査機「はやぶさ2」チームが果敢な挑戦を続けている。最大の目的は小惑星「リュウグウ」のサンプルを採取し地球に持ち帰ることだが、この小惑星は想定していなかったほどの岩石だらけ。そのため、小惑星表面への安全なタッチダウンの準備に時間をかけることになった。「難局に直面」という印象の報道が多かったが、ミッションを確実に進めるためには当然の決断だ(「はやぶさ2」の目的や技術開発については、拙著『小惑星探査機はやぶさ2の大挑戦』=講談社=で詳述)。

 「はやぶさ1」での失敗の教訓が生かされているからだろう、これまで大きなトラブルはなし。「はやぶさ1」では、探査機から分離した小さな着陸機「ミネルバ」が小惑星「イトカワ」に着地できず宇宙のかなたに去ってしまう苦汁をなめたが、今回搭載した同タイプの2台の「ミネルバ2」の1号機は見事着地に成功。感動的な写真を送ってきた。

 はやぶさ2にはドイツ航空宇宙センター(DLR)とフランス国立宇宙研究センターが共同開発した探査機「MASCOT」(重量9・8キログラム)も搭載している。両国が日本の宇宙探査技術を高く評価・信頼している証しでもある。責任の重大さにはらはらとしながら見守っていたが、9月21日に成功! MASCOTには広角カメラや精密観測機器が搭載されていて、小惑星を顕微鏡で見るかのような観測が始まった。人類初となる観測だ。

 その観測データは、はやぶさ2が中継し地球へと送信。独仏のチームが解析にあたっている。何が見えたのか、何がわかったのかを早く知りたいが、はやぶさ2は科学ミッションであるため、日本の観測データの「おいしい部分」も含めて論文発表まで待たなくてはいけない。

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