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【寿命を延ばす“食と成分”大研究】脂肪肝撃退成分「スルフォラファン」に注目 ブロッコリースプラウトは「生」で食べることが重要 (1/2ページ)

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 これからの季節、食べ過ぎや飲み過ぎに注意しても、お腹にぽっこりと内臓脂肪を貯めてしまいがちだ。エネルギー消費不足や筋肉量不足で、想像以上に脂肪はたまる。歩数を少々増やすだけでは、改善は難しく、肝臓にも脂肪がたまる脂肪肝に陥ることも。そんな脂肪肝を撃退する成分として、植物に含まれる「スルフォラファン」が注目を集めている。

 「スルフォラファンは、ブロッコリーや、特に新芽のブロッコリースプラウトに多く含まれるフィトケミカル(植物中に含まれる化合物)の一種です。それを継続的に毎日摂取することで、脂肪肝を改善する可能性が高いことがわかりました」と、国立病院機構東京医療センター消化器内科医長代行の菊池真大医師(東海大学医学部客員准教授)。

 菊池医師らの共同研究では、肝機能マーカー(ASL、ALT、γ-GTP)のいずれか高い男性に、スルフォラファンを含むサプリメントを飲む群と、含まない(プラセボ)群に分け、2カ月間毎日摂取させたところ、前者の方は肝機能マーカーが統計学的に有意に改善した。

 「スルフォラファンは、もともとがん予防の成分として1990年代に米国で発見されました。解毒作用や、体内の酸化(いわばサビのような変質)を防ぐ抗酸化作用などで知られ、私たちの研究で肝機能改善への期待も高まったのです」

 スルフォラファンについては、米国での認知度が高く、ブロッコリースプラウトを毎日食べる人も少なくない。1パックを1日3食に分けるなど、1日1パックを食べるのが目安。ただし、スルフォラファンは熱に弱いため、ゆでたり、炒め物にしてしまうと失われてしまう。生でサラダに混ぜて食べるなど、工夫が必要。菊池医師が勧めるのは、納豆に混ぜて食べる方法。

 「スルフォラファンは、少しピリッとした独特の風味があるので、納豆に混ぜると食べやすくなります」

 冷ややっこの上にのせても良い。外食が多くて毎日食べるのが難しくても、週に2~3回食べるだけでもよいという。