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【松浦達也 肉道場入門!】ボリューム満点! ガツンと旨い「菱田屋」の生姜焼き (1/2ページ)

★絶品必食編

 「注文の難しい料理店」という店があるもので、この行列店に来るといつも悩む。

 京王井の頭線、駒場東大前駅の定食店「菱田屋」(東京都目黒区)。東大生の胃袋を満たし続けて100年以上。数々のテレビや雑誌で紹介され、近年は『菱田屋の男メシ!』(オレンジページ刊)というレシピ本まで出版されている。

 この店は単なる学生街の安食堂とは一線を画す。学生を虜(とりこ)にするボリュームがありながらきちんとうまいのだ。

 看板の生姜焼きは旨甘辛くて、ご飯が進み過ぎるし、魚ならピンと角の立った刺し身や巨大なアジフライも捨てがたい。

 夜なら「ごはんセット」ではなく、ビールやハイボールとともに単品注文した一皿目をつまみ、その後定食メニューを頼むという選択肢だってある。

 と散々悩んだ末に、注文する確率がもっとも高いのが、この店の看板メニューでもある生姜焼きだ。

 何が素晴らしいか。肉の量である。山のように盛られた生姜焼きから立ち上る湯気を見るにつけ、「ライス大盛りに変更!」と言いたい衝動に駆られるほど、この山はひと目で食べ手を引きつける。

 そして味だ。本能に訴えかける味つけとはこういう味つけを言うのだろうか。ニンニクがガツン! ショウガがキリリ! そこに醤油と砂糖の甘辛いタレが肉の焼き目の香ばしさとからみ、無限に味わいが膨らんでいく。

 肉を口に運んだら即ごはん! 次の一口はごはんに乗せてざばっとかっ込む。

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