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【薬ものがたり】食欲不足や不眠も改善「人参養栄湯」

★「人参養栄湯」(クラシエ薬品)

 加齢とともに体力は低下しがちだ。疲れやすく、休日に出かけるのもおっくうになると、筋力が衰えて食欲も失われる。その結果、心身機能が低下して寝たきりにつながる「フレイル」(心身虚弱)に陥ってしまう。そうなる前に、体力虚弱に伴う疲労倦怠や食欲不振などの症状を改善するため、近年注目されているのが「人参養栄湯(にんじんようえいとう)」(第2類医薬品)だ。ニンジン、ジオウ、オンジなど12種類の生薬を配合した漢方薬である。

 「ご高齢の方は、体力虚弱に対して一気に体力をつけると身体にダメージを与え、徐々に回復することが良いといった考え方が漢方にはあります。それに基づいて処方しているのが人参養栄湯です」(クラシエ薬品)

 同社では、漢方薬の効果のわかりやすい表記の「漢方セラピーシリーズ」を2007年から展開している。その後、中高年向けの「漢方セラピー ゴールドシリーズ」を17年に誕生させた。このとき、「人参養栄湯」もラインアップに加えたという。漢方薬は、医療用として医師による処方もあり、人参養栄湯の認知度が広まり、消費者ニーズが高まったこともひとつの理由だ。

 「人参養栄湯は、体を支える原動力となる『気』と、全身の組織や器官に栄養を与える『血(けつ)』を補う作用があります。気と血を補うことで、食事をしっかりとってぐっすり眠れるようになり、身体虚弱を改善するのです」

 いつまでも元気に過ごす。漢方はその一助として注目されている。