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【美人薬剤師 そっと教える回春術】人生100年時代、手をつないでお互いの愛情を感じ合う夫婦に

 1年間にわたりお届けしてきました「回春術」も今回が最終回となります。毎週、多くのご感想やご質問をいただいたことに感謝します。最後は、夫婦のあり方とEDについて考えてみたいと思います。

 読者の皆さんや私の周りの男性から相談された中で圧倒的に多かったのが夫婦間のセックスレス。男性陣は奥様を愛する気持ちに変わりはないというケースがほとんどですが、むしろ家族としての絆が深まりすぎて…という場合が多いようです。

 また、加齢に伴い男性にも女性にもカラダの変化があります。それは男女それぞれのホルモンが大きく影響しています。最近では、女性の更年期だけでなく男性にも更年期があることが認知されてきて男性の専門外来も増えています。

 更年期に差し掛かる頃からセックスレスになるご夫婦も多いようですが、それは残念なこと、実は悪循環にもなりかねません。私が女性として思うのは、女性ホルモンが低下し女性としての艶が失われていく時だからこそパートナーとの触れ合いが大切だということです。

 年齢を重ねたらセックスという概念を挿入行為だけでなく広く持つことも必要ですね。EDに悩んで消極的になる男性もいるようですが、挿入や射精よりもスキンシップでお互いの愛情を感じることができるはず。コラムでお伝えしてきましたが、スキンシップで愛情ホルモンのオキシトシンが分泌されます。

 人生100年時代、夫婦で手をつなぎお互いの愛情を感じ支え合える夫婦でありたいですね。

 75歳で亡くなった女優、樹木希林さんを惜しむ声が相次いでいます。離婚騒動、別居などを経て独特の夫婦のあり方を貫いたロック歌手、内田裕也さんとの関係。多くの関係者が夫婦の思い出を語る中に、実はお二人が折に触れて「手をつないでいた」という証言がありました。

 一緒に暮らしていなくても、手をつなぐだけで伝わる深い愛があったのでしょう。いっときの不倫など後になれば“愛の肥やし”と笑える度量が希林さんにはあったのでしょうか。とはいえ男性の皆さん、奥様への愛はいつも心に持っていてくださいね。(吉澤恵理)=おわり

 ■吉澤恵理(よしざわ・えり) 薬剤師、医療ジャーナリスト。1969年福島県生まれ。92年東北薬科大(現・東北医科薬科大)卒業。薬物乱用防止の啓蒙活動、心の問題などにも取り組み、執筆のほか講演、セミナーなども行っている。