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【松浦達也 肉道場入門!】そばの上に巨大トンカツ! 東京・飯田橋「翁庵」の「かつそば」 (1/2ページ)

★絶品必食編

 ふと食べたくなったが最後、脳裏にこびりついて離れなくなる食べ物がある。

 それは時に揚げ物であり、時に麺である。持ち前のカロリーのせいか罪悪感を漂わせる食べ物だ。

 そして老舗と呼ばれる店では、食べ手のわがままがメニュー化され、そのまま名物となった皿も少なくない。

 「かつそば」--。この珍妙な一杯は、東京・飯田橋駅近く、1884(明治17)年創業という、100年を遥かに超える老舗で提供されている。お値段880円也。

 パーコー麺のような中華そばではない。日本そばだ。かけそばの上に巨大なトンカツが寝そべるように覆いかぶさっている。カツに隠れてほとんどそばは見えない。

 ご多分に漏れずその成り立ちは、常連客のリクエストだ。この店は周辺に通う学生や勤め人の昼飯から、近所のご隠居の一酌まで幅広く面倒を見て、そうした客とのやりとりが店を支えてきた。

 品書きからもその片鱗は伺える。「カツ」メニューはその最たるもので「かつそば」のほか「カツ丼」はもちろんだが、「カツ丼ライス」という謎のメニューもある。

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