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【ぴいぷる】探査機の命、預かります JAXA宇宙科学研究所「はやぶさ2」ミッションマネージャ・吉川真氏 (1/3ページ)

 ■宇宙の起源解明へ使命

 地球誕生から約46億年。単細胞に始まりホモサピエンスまで、生命はいつどこでどのように生まれたのか。その謎を解くため2014年、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」がH-IIAロケット26号機で打ち上げられた。そして今年6月27日、地球から3億キロも離れた小天体リュウグウに無事到達した。

 その探査機プロジェクトの遂行という重責を担う「ミッションマネージャ」がこの人だ。

 「2」は、致命的なトラブルを抱えつつ数年間も宇宙をさまよった末、地球に見事帰還した「はやぶさ」の後継機。そのはやぶさでも軌道計算などを担当したが、いま「2」にその経験と技術をつないでいる。

 リュウグウは地球と火星の間で太陽を中心に回る、たった900メートルの小天体。その表面に今後ピンポイントで探査機を降ろそうというのだから至難の業だ。

 「瞬間着陸してすぐ離陸するタッチダウンという方式を採用し、その勢いで舞い上がった砂塵や岩石などをサンプリングして地球に持ち帰り分析します。何としても帰還させなければなりません」

 そこまでして小天体を目指すのはなぜ?

 「リュウグウは太陽系誕生とほぼ同じ時期に生まれ、あまり進化していない天体。ですから水や有機物がさほど変化なくとどまっている可能性が高いのです。太陽系誕生の謎解き、水や有機物の起源ひいては生命体のルーツに迫れると期待が膨らんでいます」

 沈着冷静。「心身ともにタフ」と自負する。

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