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【ゆる登山はじめました】山の中でお酒を飲んでもいいの? 登山者の飲酒を考える (2/2ページ)

 私はお酒が好きですが、だからこそ行動中にお酒は飲みません。飲むのは行動終了後。下山後に山麓の飲み屋で、小屋泊まりやテント泊の場合は小屋に着いてから、あるいはテントを設営してから楽しく飲みます。

 ただ、行動終了後であっても、山の中での飲酒は注意が必要です。高所は山麓に比べて酔いやすいですし、長時間行動で疲れていると酔いが回るのが早いです。以前富士山に登ったときのこと。八合目の山小屋に泊まり、夕食時に350ミリリットルの缶ビールを1本だけ飲んだのですが、就寝前に酔いが回って気分が悪くなってしまいました。幸い、二日酔いにはならず、翌日はきちんと登頂して下山できましたが、高所は確かに酔いやすいことを実感できたのでした。

 ■それでも飲みたい人へ 山の絶景を楽しみながらお酒を飲みたい! という方には、山頂あるいは山の稜線(りょうせん)に建つ山小屋泊まりの山行がおすすめです。日本アルプスのような高い山でなくても、たとえば丹沢・塔ノ岳の山頂には尊仏山荘があり、夢の「夕陽や夜空を眺めて一杯」が可能です。奥秩父・金峰山の山頂直下にある金峰山小屋や、谷川岳の肩の小屋も、ロケーションがすばらしい山小屋です。

 高尾山では、ケーブルカー山頂駅そばで、初夏~秋の期間限定のビアガーデン「高尾山ビアマウント」を開催。見晴らしのよいテラス席や、森の中の席で山の景色を楽しめます。

 ■西野淑子(にしの・としこ) オールラウンドに山を楽しむライター。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド。著書に「東京近郊ゆる登山」(実業之日本)、「山歩きスタートブック」(技術評論社)など。NHK文化センター「東京近郊ゆる登山講座」講師。

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