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【ゆる登山はじめました】まさに夏の一瞬のきらめき 美しくたくましい…高山植物を楽しむ (1/2ページ)

 標高の高い山では、普段歩く低山では見られない高山植物の花々を楽しむことができます。夏前まで雪に閉ざされている標高3000メートル級の山々では、雪解けとともに一気に花々が咲き、吹く風が少しひんやりしてくる秋の初めには草紅葉が始まります。花の季節はとても短く、まさに夏の一瞬のきらめきのようです。

 私が山に登り始めたきっかけは「山の花が見たかったから」でした。緯度の高い北海道の山では本州の3000メートル級の山で咲く花が低山でも見られると言われて北海道への旅行を始め、いつしか花を求めて本州の高い山にも登りに行くようになってしまいました。

 雪解け直後に咲き始める花姿の愛らしいチングルマやハクサンコザクラ、砂れき地に群生するコマクサ。森林限界を超えて現れる草原地帯にはコバイケイソウやハクサンイチゲの白、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲなどの黄色が目を引きます。日本版エーデルワイスのウスユキソウもあちこちで見られます。

 季節が進み、夏の終わりに咲くのはレースのような花姿が印象的なシシウドや、赤紫色のヤナギラン、薄紫色のマツムシソウ。花はどんどん咲き進み、1週間たつと見られる花も異なります。

 街中の公園の花壇やフラワーパークなどで見られる「お花畑の花」に比べると、高山植物はとても小さく、そして姿も地味です。岩場に貼りつくように咲いていたり、樹林の林床にひっそりと咲いていたり。山に慣れていない人が「お花畑」の名前につられて山に行くと「これがお花畑なの?」と思うかもしれません。

 しかし、険しい岩場で風に吹かれる花や、薄暗い樹林の林床に咲く花には、山で生き抜く植物の力強さを感じます。厳しい環境に耐えて美しい花を咲かせているのです。

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