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【マンガ探偵局がゆく】夏休み「孫のヒーローになりたい」おじいちゃんへ 昆虫や魚の生態が分かるマンガ『ロン先生の虫眼鏡』 (2/2ページ)

 博識なロン先生が近所の小学生・元太や女子学生の洋子の疑問に答えて、毎回さまざまな生き物の生態を紹介していくという読み切り連載形式のマンガ。原作者でSF作家の光瀬龍はマンガのために新たなシナリオを書くほどの力の入れよう。作画の加藤にとっても青年誌で連載した『ザ・シェフ』(原作・剣名舞)と並ぶ代表作になった。

 『がきデカ』や『ドカベン』などの連載陣の中では地味な作品だったため、爆発的な人気は出なかったが、「チャンピオンの良心」と呼ばれたこともあったとか。

 チャンピオンコミックスの新書判単行本は、入手が難しいかもしれないが、秋田文庫版は古書店やネットで安く見つかる。お孫さんと一緒に読んでみては。

 ■中野晴行(なかの・はるゆき) 1954年生まれ。フリーライター。京都精華大学マンガ学部客員教授。和歌山大卒業後、銀行勤務を経て編集プロダクションを設立。1993年に『手塚治虫と路地裏のマンガたち』(筑摩書房)で単行本デビュー。『謎のマンガ家・酒井七馬伝』(同)で日本漫画家協会特別賞を受賞。著書多数。

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