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【人とペットの赤い糸】狩猟から始まった人と犬との関係 現在も猟犬として働く犬たち (1/2ページ)

 先月から、北海道羅臼町でヒグマが民家に出没して、飼い犬やヤギ、その他の家畜を襲う被害が続いている。以前は人が襲われたこともあり、人や飼い犬、家畜を守るため、ヒグマが射殺されることもあったが、簡単にヒグマを殺さず、山に帰すことを嘆願する声もある。残念ながら、環境の変化で山に食べ物が無くなると、ヒグマも食べ物を探しに民家に現れる傾向にある。人と動物がうまく共存共栄できる社会を何とかつくりあげたい。

 人や家畜を守るため、時にはヒグマに対し、人(ハンター)と犬が連携して追い払ったり、時にはやむを得ず駆除することもある。

 犬はオオカミから進化したとされているが、ロシアで発見された約3万3000年前の化石から、昔から番犬として、また人とともに狩りを一緒に行うなど相互に助け合う関係であったと推測される。現在のような伴侶動物ではなく、人と犬の歴史は主に狩猟を一緒に行ったことから始まったと言っても過言ではない。

 現在も猟犬として仕事をしている犬たちがいる。獲物はネズミ、鳥、アナグマ、キツネ、鹿、イノシシ、ヒグマのような動物である。種類により狩猟の役割が異なり、大きく「ハウンド猟犬」と「獣猟犬」に分けられる。

 ハウンド猟犬は、さらに「視覚ハウンド」(例:ウィペット)と「嗅覚ハウンド」(例:ビーグル)に分けられる。視覚ハウンドは発達した視力と足の速さによって獲物を発見、追跡し、追い詰める役割を担っている。嗅覚ハウンドは優れた嗅覚を生かして獲物を追う。

 一方、「獣猟犬」(例:レトリバー、セッター、スパニエル、ポインター、テリア、日本犬)は、野山に住む鳥獣、小動物、大動物獣の狩りに使用される。日本の北海道犬などは、イノシシやクマなどの大型動物でも勇猛果敢に渡り合える。

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