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【ドクター和のニッポン臨終図巻】浅利慶太さんの命は誰のものだったか? それは御本人のものであったというより… (1/2ページ)

★浅利慶太さん

 在宅医療を推進する仲間たちと劇団を立ち上げ、今年で3年目を迎えます。書籍や講演では伝えきれない「尊厳死」「平穏死」の本質を演劇を通して市民に啓発したいという想いから『ピンピンコロリなんか無理なん知っとう?』という公演を始めて、3作目に入ります。

 劇団名は当初、私が「劇団死期」と名付けました…しかし、こんなん浅利慶太さんに知られたら、むっちゃ怒られるやろなあと一抹の不安を覚え、「劇団ザイタク」と変え阪神間で上演しています。

 さて、劇団四季の創設者であり偉大な演出家であった浅利さんが7月13日に都内の病院で亡くなりました。85歳でした。死因は悪性リンパ腫と発表されました。

 悪性リンパ腫とは、白血球のなかでもリンパ球ががん化する病気で、年間1万人あたり1人が発症します。60~70歳代に多く、3対2の割合で男性に多い血液がんの一種です。2014年に亡くなった高倉健さんも、この病気でした。

 血液から発生するがんなので、どこの場所にできてもおかしくないのですが、特に首や脇の下、腿の付け根などの腫れやしこりで見つかることが多いです。痛みを伴わないため、しこりが大きくなるまで見過ごされることがあります。数週間経っても消えない腫れやしこりがあったら、内科で血液検査やエコー検査を受けてください。

 悪性と名がついているだけに怖いイメージがありますが、早期発見できれば、固形がんよりも治療成績が高く、完治もあります。

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