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【ぴいぷる】古希を迎え、新たなる平原に立つ…北方謙三さん 「三国志」「大水滸伝」に続き「チンギス紀」を執筆 (1/3ページ)

 ハードボイルド小説の旗手から、歴史小説に幅を広げて久しい。手がけた大仕事は「三国志」(13巻)、続いて「大水滸伝」シリーズ(3部作、計51巻)。昨年までの21年間で実に64巻。「三国志」に取りかかった際、50代直前だった作家は還暦を過ぎ、古希を迎えた。

 そしてまた新たなシリーズに取り組んでいる。「チンギス紀」。主人公はもちろん、チンギス・カンだ。

 「『三国志』を書き終え、1999年に『水滸伝』を書く前にチンギス・カンを書こうか一度考えたんですが、やはり水滸伝の群像小説を書こうということになりました。水滸伝を、より書きたかったんでしょう」

 その水滸伝は、「大水滸伝」となり18年間書き続け2年前に完結。累計1100万部の大ヒットとなった。

 「大水滸伝が終わりに近づくと、だんだんチンギス・カンの時代が視界に入ってきました。チンギス・カンの幼名であるテムジンの存在感が強くなってきたんです。それまで歴史上の人物よりも想像上の人物を多く書いてきたので、歴史上の人物を主人公にして書いてみようと。世界的な英雄ですし、孫の世代になると日本とも深い関係になる。モンゴル平原も水滸伝の舞台とつながっていたり、重なっている部分もありますから、踏み込みやすかったというのもありますね」

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