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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「涼」》都会のオアシス “本の森”で一息…の幸せ (1/2ページ)

 窓越しに、かすかに聞こえるセミの声。うだるような暑さを忘れ、その響きを心地よい真夏のBGMに感じてしまうような、極上の「涼」がそこにはある-。

 そこ、とはつまり、図書館のことだ。地域に身近で誰でも利用することができ、家庭の冷房を切って節電する「クールシェア」にもつながる。穏やかな涼しさは、冷房が苦手で熱中症になりやすいお年寄りにも優しい。記録的な猛暑の今夏、改めてその可能性やありがたみを感じている。

 官公庁やオフィスビルがひしめく東京・霞が関は、アスファルトからの照り返しで10分歩いただけでも滝のように汗が噴き出してくる。そんなビル街に緑をまとってたたずむ千代田区立日比谷図書文化館は、まさに都会のオアシスだ。

 特徴的な三角形の地下1階、地上4階の館内には、2つの図書フロアのほかにレストランやカフェ、ミュージアムなどを併設。電源コンセントや無線LANを完備した自習室もあり、出先でパソコンを使うような時にも重宝しそうだ。

 都内の最高気温が36度を超えたとある平日の昼間。外回りの取材で身も心もとろけそうになって同館に飛び込むと、きっと同じようなことを考える人も多いのだろう。図書フロアの閲覧席はやや込み合っていた。ひとまず、カフェでアイスコーヒーを流し込み、落ち着いたところで“本の森”の散策を始める。