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【ベストセラー健康法】コレステロールの“新常識”とは? 「卵は1日1個まで」で悪者イメージに… (1/2ページ)

 「コレステロール値は高いと危険」というのが、長年の「常識」だった。しかし、近年は「ちょっと高めくらいのほうが良い」と聞くようになり、混乱している人もいるだろう。そもそもコレステロールって?

 『薬剤師が教える 薬に頼らず長生きする方法 それでも「コレステロール薬」を飲みますか?』(河出書房新社)が注目されている。著者の宇多川久美子氏は薬剤師。にもかかわらず、薬に頼らない方法を勧める理由についてこう話す。

 「薬剤師として医療現場に身を置く中で患者さんの薬の数が増えていく現実に疑問を抱くようになりました。薬で数値が抑えられても病気が治ったわけでないことを踏まえ、生活習慣を見直す大切さを『薬を使わない薬剤師』として伝えています」

 かつて厚生労働省が設けていたコレステロールの摂取基準は、2015年に撤廃されている。また、元東海大学医学部教授の大櫛陽一氏が8万人を対象に行った調査では、「卵を食べ過ぎても悪玉(LDL)コレステロールの値は上がらない」という結果に。

 そもそもコレステロールは体を構成するために必須の物質であり、細胞膜や脳、全身の神経線維、ホルモンなどの原料にもなっている。

 では、「コレステロール=悪者」のイメージは、どこからきたのか。代表例は、「卵は、1日1個まで」だろう。この根拠となったのは、1913年にロシアで行われたウサギを対象とした実験だと本書は指摘する。当時、コレステロールの影響がわかっていなかったために、人間でなくウサギに卵を食べさせ続けたところ、血中のコレステロール値が増加、動脈硬化を起こしたという。

 しかし、動物性脂肪を摂取しない草食動物のウサギに対して行った実験結果を、雑食性の人間に当てはめるのは、無理がある。加えて、体は食事で摂るコレステロールの量に応じて、過不足分を体内で合成し、一定量が保たれる仕組みになっているそうだ。

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