記事詳細

【ゆる登山はじめました】「昔とった杵柄」にご用心! 中高年登山者に転滑落の事故が多いのは決して偶然ではない (1/2ページ)

 夏山シーズン真っ盛り。山を特集するテレビ番組なども最近は多くなりました。子育てや仕事が一段落して、これからは山を趣味にしていきたい…と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。山歩きは特別な運動センスを必要とせず、何歳からでも始めることができます。一方で長時間歩き続けるのはそれなりに体力や筋力を使うので、注意が必要です。

 特に要注意なのが、「若いころに登山や他のスポーツを本格的にしていた方」。20代の頃に激しい運動や登山をしていて、仕事や結婚・子育てでスポーツを離れていた方が登山を改めて始めようというパターンです。

 20年ほど前、日帰りで奥秩父の山に登ったときのこと。同行者のひとりが50代半ばで、登山は数十年ぶり…という方でした。学生時代は北アルプスの冬季登攀(とうはん)などもしていたという話を聞きながら歩いていたのですが、山頂近くの登りでだんだん息づかいが荒くなり、下山の途中で膝が痛いとおっしゃってペースが一気にダウン。コースタイムよりかなり時間をかけて下山しましたが、最後は少し足もつっていたようでした。

 筋力や全身持久力など、人間の身体能力は、年齢とともに衰えていくものです。例えば20代のときの筋力と50代の筋力は全く異なりますし、バランス力も低下しています。若い頃は余裕で歩けた急勾配も、休み休みでないと登れなかったりしますし、ちょっとふらついたときに態勢を整えることができずに転んでしまう…ということもよくあります。中高年登山者に転滑落の事故が多いのは、決して偶然ではないのです。

関連ニュース