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【ベストセラー健康法】睡眠時無呼吸症は世代を超えた国民病 「いびき」治したい人へオススメの一冊 (1/2ページ)

 寝苦しい夏の夜。安らかな眠りを妨げるのは暑さばかりではない。隣で寝ている人の鼻と口からとどろく“いびき”は、周囲に迷惑をかけるだけでなく、発信源であるいびきの張本人の命を脅かすこともあるのだ。いびきのメカニズムと対処法を、少し真剣に勉強してみてはどうだろう。

 「専門書」というと、その道の専門家にしか利用価値がないもの-と思いがち。しかし、意外に一般の人が読んで役に立つものもある。今回取り上げるのは、まさにそんな一冊。

 『いびき!?眠気!?睡眠時無呼吸症を疑ったら』(宮崎泰成・秀島雅之編、羊土社刊)は、いびきと睡眠時無呼吸症の診断と治療にあたる臨床家21人からなる執筆陣の集大成。編者の2人は、東京医科歯科大学快眠センターと快眠歯科外来で診療に当たる、睡眠時無呼吸症治療の第一人者だ。

 本来、医師に向けて作られた本なのだが、読んでみると一般読者が興味を持ちそうな「いびきと睡眠時無呼吸症に関する話題」が、平易な文章で解説されている。

 たとえば、睡眠時無呼吸症の症状(別項)を見てほしい。いびきや睡眠中の呼吸停止は当然だが、記憶力の低下や性欲減退などが症状として起きる可能性があることを知っている人は少ないだろう。中には認知症と間違えられることもあり、特に中年女性にその傾向が強いというから要注意だ。

 「いびきは体に悪い?」の項目もある。じつはいびきをかくだけで病気に結び付くことがあり、スウェーデンで行われた研究によると、習慣性のいびきをかく人は、そうでない人と比べて有意差をもって糖尿病の発症率が高くなるという。

 それどころか、睡眠時無呼吸症は、単にいびきをかくだけにとどまらず、生活習慣病を合併して心血管に重大な病態を生じさせ、生命予後を悪化させる。つまり命に関わることがあるというから穏やかではない。

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