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【生涯現役脳をめざせ!】元気な脳は元気な脚から 外反母趾と股関節の変形に注意 (1/2ページ)

★ゲスト:渡邊敏文・東京医科歯科大学准教授(関節機能再建学)(3)

 骨折リスクは認知症の人で5倍、睡眠薬を服用している高齢者で20倍にも跳ね上がる。特に高齢者では骨折が寝たきりに直結するリスクが高いので要注意だ。今回は「転倒→骨折→寝たきり→認知症」という悪循環を防ぎ「脚の健康」を守るポイントについて。

 朝田 脚のトラブルで女性に多い外反母趾(がいはんぼし)について教えていただけますか。

 渡邊 外反母趾はハイヒールや先の細い靴を長期間履き続けることが原因の一つと言われています。固まってしまった筋肉の「拘縮(こうしゅく)」をとるトレーニングとしては、足趾(そくし=足指)を動かす「足趾ジャンケン」、床に敷いたタオルを足趾で手前に引き寄せる「タオルギャザー」などがあります。お風呂で筋肉が温まった状態だとよりスムーズに行えると思います。

 朝田 痛みや歩きづらさは重症になる前にできるだけ取り除いておきたいですね。次に「脚のつけ根が痛む」場合について伺います。代表的な疾患や骨折にはどんなものがありますか。

 渡邊 股関節では臼蓋(きゅうがい)形成不全などによる股関節の変形が見られる場合があります。大腿骨頭に対する骨盤側の骨(臼蓋)の覆いが少ないと、狭い面積に体重がかかって臼蓋がすり減り変形が進みます。

 脚のつけ根の骨である「大腿骨近位部骨折」は高齢者によく見られます。太っていると脚に対する負担が増えるので、変形性股関節症や膝関節症にはよくありません。かといってあまり痩せていると大腿骨近位部骨折を起こしやすくなります。