記事詳細

【松浦達也 肉道場入門!】混ぜれば混ぜるほどうまい! ナイルレストラン看板メニュー「ムルギーランチ」 (1/2ページ)

★絶品必食編 

 7時間煮込まれた地鶏のもも肉を柱に、イエローライス、キャベツの温野菜、そしてマッシュポテト-。

 これが「混ぜれば混ぜるほどうまい」と言われる東京・東銀座、ナイルレストランの看板メニュー「ムルギーランチ」だ。

 舌にのせた瞬間、殴りつけるようなインパクトではない。モムモムと口を動かすうちに、じわじわと、しかし鮮やかに極彩色のスパイスの香りが立ち上ってくる。

 皿の上で鶏もも肉の骨を外し、完璧に混ぜきる。香り高いライスをマッシュポテトが包み、もったりとした食感へと変身する。味わいはさらり。だが混ぜきることで舌の上の滞留時間が確保される。

 噛み込んでいくと、実はムルギーランチは鶏肉料理だということがよくわかる。

 骨から外され、小さくほぐれた鶏肉を奥歯でぎしりと潰すとキメ細かい繊維の間からスパイスの香りとともに鶏肉の濃厚な味わいがしみ出してくる。

 7時間もカレーソースのなかで、その身を捧げても鶏肉はその身にうま味を残し、いやむしろ欠かせない具へと変貌を遂げている。なんという永久機関!

 そしてその味わいこそが、この店の本質ではないかと思えてしまう。

関連ニュース