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【美人薬剤師 そっと教える回春術】「土用丑の日」 ウナギよりドジョウでパワー増強、性機能に大切な亜鉛も摂取できる

 きょう20日は、「土用丑の日」。丑の日には精がつく食べ物とされるウナギを食す習慣が定着していますが、その歴史は古く、「石麻呂に吾物申す夏痩せによしといふ物ぞ鰻漁り食せ」(私は石麻呂に、夏痩せにはうなぎがいいというから漁って食べなさいと言った)と大伴家持が万葉集に詠んでいます。約1300年ほども前から、ウナギを食べる歴史があったなんて、驚きとともにその効果にもますます期待感が増します。

 殺人的な猛暑に体力を消耗し、男としての元気も出ないよ、という方もスタミナアップといきたいところ。しかし、今年は稚魚のシラスウナギの記録的な不漁で高値が続いています。その影響で国産にこだわるウナギ専門店などでは値上げも。絶滅危惧種といわれているウナギは、年々お財布と相談しなければ食べられない存在となり、逆にストレスを招いてしまいそうです。

 ウナギの栄養素を改めて見てみましょう。タンパク質やDHA、EPAなどの不飽和脂肪酸、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンB群などの豊富なビタミンとカルシウム、鉄、亜鉛などのミネラルが含まれています。こういった豊富な栄養素が疲労回復に効果があるばかりでなく男性ホルモンの生成も促すことが期待されます。

 実はこういった効果が期待される食べ物はウナギだけではないんです。栄養素で言えば、貝類や青魚、豚レバー、山芋などを食べても十分な疲労回復が期待できます。

 また、昔から庶民の滋養強壮に役立てられてきたドジョウもウナギに負けない健康効果が期待できます。栄養素は豊富で「ウナギ一匹、ドジョウ一匹」という言葉があるほど。ウナギに比べたらドジョウの体長は短いですが、ウナギ1匹分に匹敵するパワーが身につくということです。

 とくにドジョウのカルシウムは、ウナギの9倍。ビタミンD、タンパク質も豊富で、男性機能に大切な亜鉛も摂取できます。ドジョウ専門店などで「どぜう鍋」を食べても、ウナギよりずいぶん安いです。ウナギの代用というより、はじめからドジョウで猛暑を乗り切るのもいいかもしれませんね。

 ■吉澤恵理(よしざわ・えり) 薬剤師、医療ジャーナリスト。1969年福島県生まれ。92年東北薬科大(現・東北医科薬科大)卒業。薬物乱用防止の啓蒙活動、心の問題などにも取り組み、執筆のほか講演、セミナーなども行っている。

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