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【人気急上昇!よくわかる専門外来】病気なのか…判断に困る「めまい」に精通 脳梗塞や鬱症状発見の場合も (2/2ページ)

 理由は前述の通り、治療法がほぼ同じで、「安静にする」ということに尽きる点。高度な技術を見せる“派手さ”に乏しいこともあり、めまいを積極的に診る医師が増えない理由があるようだ。

 しかし、実際にめまいに悩む人は少なくない。多くはどこに行けば診てもらえるのかがわからなくて困っている。

 清水医師の元にも、近隣の内科クリニックに通院していてもなかなか良くならず、紹介状を持って受診してくる人や、救急外来から回ってくるケースもあるという。

 めまい外来を受診すると、まず問診がある。

 「そのめまいが、どんな時に起きて、どれくらい続いたのかを詳しく聞きます。他に、単にふらつくだけなのか、あるいは吐き気を伴うようなものなのかなど、症状の大きさも参考になります。特に“立ち上がれないようなめまい”であれば、脳梗塞を疑うことになるので、緊急性が高まります」(清水医師)

 事実、めまいを主訴として受診する患者の中で、清水医師の外来だけでも年に1~2人の脳梗塞が見つかることがあるというから、甘く見るのは禁物だ。

 問診である程度のアタリを付けた上で眼振を見て、聴力検査や平衡機能検査を加えて診断を付けていく。

 多くは良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎、メニエール病などの良性疾患。前庭神経炎が「人生で一度だけ」の病気なのに対して、他の二つは繰り返す可能性がある。それだけに、「めまいに精通した医師」の存在は患者にとって心強い。

 「めまいを繰り返す人の中に、鬱症状を引き起こす人が一定数います」と清水医師。

 めまいという症状が、その人にとって大きな苦しみであることは事実であり、「良性疾患だから」と、手放しで安心できない怖さが潜んでいるのだ。(長田昭二)

 ■近くに「めまい外来」がない時は…
 耳鼻咽喉科、神経内科、脳神経外科、内科などを受診。また、口の周りのしびれ、ろれつが回らない、顔の歪みや無感覚、嚥下障害、手足のまひなどを併発している時は脳梗塞の危険性があるので救急要請を視野に入れる。

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