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【飯田達哉 酔いどれ師匠の酒場探訪】店名の最後になぜ読点? お燗にこだわる日本酒ダイニング「えんじゃく、」(東京・池尻大橋) (2/2ページ)

 撮影に伺った日は、お燗で定評のある『竹雀』のイベント。高木さんの出身地である岐阜からはるばる蔵元の大塚亜希子さんがやってきて、お燗をつけてくれた。同じお酒を高木さんと大塚さんが別につけて味の違いを楽しむ「お燗比べ」も行われて大いに盛り上がる。

 通常のお通しは4品で、コースやイベントでは写真のように8品。どれも手がこんでいるし、酒盗やホタルイカ沖漬けなどは燗酒のためにあるようなもの。食肉卸業を営む実家から取り寄せる飛騨牛のローストビーフは、この店の名物。オーダーを受けてから焼き上げるその絶妙な火入れ具合はぜひ味わってほしい。

 日本酒愛に満ちた『えんじゃく、』、やがて鴻鵠(こうこく)どころか鳳凰になるかもしれない期待のお店だ。

 ■東京都世田谷区池尻3の19の3 ベルエア2F(東急田園都市線池尻大橋駅西口から徒歩4分)/(電)03・6805・4070/営業 18~24時/不定休/予算=1人3000~5000円

 ■飯田達哉(いいだ・たつや) 1956年7月18日生まれ。スポーツ専門誌編集長を経て編集プロダクション「オフィス・トライアイ」を設立。スポーツ、酒、落語、吟剣詩舞などおもに趣味の分野の執筆・編集に携わる。著書に『日本酒日和』『三師匠 落語訪ねて江戸散歩』(ともに舵社刊)など。