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【人気急上昇!よくわかる専門外来】「めまい外来」「しびれ外来」など症状に特化 的確に患者振り分ける「総合内科医」 (2/2ページ)

 高度な専門性と知識を持つほど、その専門性を生かした診療に当たりたい-と考えるのは当然のこと。専門外来は、医師が自分の専門特化した知識と技術を効率的に発揮するのに最適な医療環境でもあるのだ。

 もう一つ、これも医療を提供する側の理由になるが、「医療資源の有効活用」という理由が挙げられる。

 どんな症状の患者が来るか分からない状況では、広範囲な症状に対応するためさまざまな種類の診断機器や治療機器を導入する必要がある。患者数の少ない疾患のために高額の設備を導入することは、経営の足かせとなる。

 その点、対象疾患が限定されていれば、導入する設備も限られる。たとえ高額の機械を入れたとしても、稼働率が高まれば、その設備が“看板”となって患者はさらに集まるようになる。経営効率はさらに高まることになるのだ。

 ある医師はこう語る。「好きこそものの上手なれ-ですよ。好きで専門にした領域のことなら、どんなに忙しくても嫌にならないし、症例が集まればさらに知識も高まり技術も向上する。医師にとって好循環なんです」

 一方で、こうした多様な専門外来に、的確に患者を振り分ける技術も、一種の専門性といえる。患者の症状や悩みを聞き、その治療に最も適した医師を紹介するには、広範囲な医療知識が必要になる。近年はそれを専門に行う「総合内科医」の育成も進んでいる。

 数多くの診療科を擁する病院を「デパート」に例えるなら、一人の医師が広く浅く診る町の診療所はさしずめ「コンビニエンスストア」。

 これに対して専門外来は、「○○一筋」とか、「こだわりの○○」といった職人の技で勝負する専門店に相当する。

 次回以降、そんな“こだわりの専門外来”を紹介していく。(長田昭二)

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